ここでは大学入試対策としての数学の勉強法を伝えようと思います。
まず、全分野に共通して言えることは基礎をごまかさず徹底的に鍛え、それをベースにして応用問題に挑戦してみる、ということです。たとえ東大の問題でも細分化していくと結局基礎の積み重ねであることに変わりはありません。基礎をしっかり押さえておけば、どのような問題に対しても対応ができるのです。
また、数3はとくに基礎と応用問題の難易度の差がそれほどありません。しかも理系なら数3は頻出です。なかには、全問数3で構成されている大学(もちろん毎年ではありませんが)もあります。そうなれば、なおさら基礎を鍛えるしかありません。
しかし、単純に基礎的な問題集を反復すればいいというわけではありません。たとえ、ただ単に5周やっても応用問題は残念ながら解けないでしょう。大事なことは、その問題の周辺をすべて理解することなのです。要は1題を1題で終わらせず、その問題から得られるものすべてを得る、ということが大事なのです。その問題だけを理解し、5周したとしても意味がないということです。今までそのような経験はありませんか?「基礎的な問題集はまちがいなくできているのに、なぜ模試では点がとれないのかな~?」このような悩みを抱えているなら、今言ったことを確認してください。
では、どこまで覚えればよいかという疑問が出てきます。たとえば、予備校に行っている生徒は夏休み前(前期)は基礎の構築に専念するように指導されているのではないでしょうか。私が思うに「暗記すべき教材」はその前期テキストだと思うのです。予備校、クラスによってその量は異なるでしょうが、そのテキストにのっていることはすべて頭に入れている状態で夏休み後(後期)を迎えるとよいのではないでしょうか。予備校のテキストは長年受験指導をされている講師陣が執筆したものなので前期テキストの役割がしっかりしています。前期テキストを頭の中に理解した状態で入っていると、応用問題にも柔軟に対応できます。この、「柔軟に対応できる」というのは決してすらすらできる、というわけではありません。試行錯誤を繰り返した末に解けるという状態です。「前期テキストを完璧に」と言いましたが、先ほども言ったようにその問題ができるだけではなく、その周辺も拾っていくことが大切です。とくに予備校の授業は情報量が多いので、しっかり復習して身につけることで合格に大きく前進できるでしょう。
また、筆者は現役の大学生で数学科在籍中です。高校数学も勉強していますが大学数学をメインに勉強しているので、大学数学(とくに微積と線形代数)の解説もあげていきたいと思います。大学数学は極めて抽象的であるので、なかなか理解できません。ただ単に専門書を読んでいるだけでは絶対にできるようにはなりません。したがって、とにかく手を動かすことが大切です。私も試験前はできなさ過ぎて何度も絶望的な気持ちになりましたが、やはり紙に書きまくることでなんとなくわかってきました。
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