今回は整数問題です。互いに素がらみの問題で是非完答したいところです。
では、まず互いに素について復習をしておきましょう。
互いに素
$a$と$b$が互いに素とは$a, b$が公約数をもたないこと
$a$と$b$が互いに素とは$a, b$が公約数をもたないこと
たとえば、$5$と$7$は互いに素ですが、$4$と$6$は公約数として$2$をもつので互いに素ではないですね。また、次の定理も非常に重要ですので確認しておきましょう。
$a$と$b$が互いに素でありかつ$bc$は$a$で割り切れるならば、$c$が$a$で割り切れる。
互いに素がらみの問題を数題解いてみましょう。定義でも確認したとおり、互いに素は否定的なイメージがあるので、基本的に証明は背理法を用いるとよいでしょう。
方針
「互いに素であることを示せ」ですからやはり定石にしたがって背理法でいきましょう。
方針
非常によく見る問題です。フェルマーの小定理を勉強するとでてくる問題ですね。示したいことは$p$で割り切れるということは$p$の倍数であるということ。
${}_p C_k=\dfrac{p(p-1)\cdots(p-k+1)}{k(k-1)\cdots2\cdot 1}=p\cdot\dfrac{(p-1)\cdots(p-k+1)}{k(k-1)\cdots2\cdot 1}$であるので、$\cdot\dfrac{(p-1)\cdots(p-k+1)}{k(k-1)\cdots2\cdot 1}$が整数であってくれれば示されます。
では、学習院大学の問題の解説に入ります。
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